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本の感想
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どうやって作るの?から歴史まで、ボールの中味を解剖している本。
中味は文字通り、断面図だったり、今の型になった歴史だったり、いろんな話が詰まっていて飽きないですわ。
そういえば、外の時はゴムボール、体育館が使える日は皮ボール(さて、何部でしょう?)、縁がなくなってすっかり忘れていたけれど、そんな掟があったなあと懐かしさも呼び起こしてもらいましたよ。
ただ、このボールのくくりの中に「お手玉」もあったのは意外(笑)。
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追想五断章
「追想五断章」
 [単行本]
 著者:米澤 穂信
 出版:集英社
 発売日:2009-08
 価格:¥ 1,365
 by ええもん屋.com

見つけることを依頼された五編の小説、依頼主の手元にはそれぞれの結末、その本当の組み合わせがわかった時に二十数年前の事件の真相が見えてくるという、とても不思議であり興味深くもあるお話。
見つけ出された小説ひとつひとつの後味の悪さと、現実の結末が私には重なっているように見え、そこにもぐっときた。
この依頼に出会わなければ芳光の人生は違っていたはず、そう強く思う。
花が好きではない、咲くたびにまた一年が過ぎてしまったのだと、その一年を重苦しく感じる芳光の心が私にも痛かった。
図地反転
「図地反転」
 [単行本]
 著者:曽根 圭介
 出版:講談社
 発売日:2009-09-05
 価格:¥ 1,680
 by ええもん屋.com

冤罪、被害者家族、偽の記憶、とどれもが一つのことでも一冊の本になるようなことでぎっしり。
どれも中途半端という感想も聞きましたが、どの出来事にもタイトルの「図地反転」がかぶせられていて、私は意味深く読めた。
意識をどこに向けるかで同じ事柄でも印象は全く変わる、またその印象のせいでかつて経験したことまで違って見えてくる、そういう人間の悲しさが主役だったと感じられた。
それこそ、何に主点を置いて読むかで印象が変わるのではないだろうか。
想像力が乏しいのか、書かれていることをそのままに受け止めてしまうので、それぞれの印象に振り回されて少々くたびれもしたけど。
ここに死体を捨てないでください!
「ここに死体を捨てないでください!」
 [単行本(ソフトカバー)]
 著者:東川 篤哉
 出版:光文社
 発売日:2009-08-20
 価格:¥ 1,680
 by ええもん屋.com

「見知らぬ女の人を殺してしまった!」という妹からの電話で、妹のアパートから死体を処分することに決めた有坂香織は、たまたま居合わせた廃品回収業者の馬場鉄男を巻き込んで、死んだ女性の車で死体を捨てに出かける。香織の妹のアパートの隣に事務所を構える鵜飼は、依頼人山田慶子の到着を待っていたが一向に現われず、電話依頼時の「クレセント荘で不穏な動きがある」を頼りに、山田慶子の足跡を探しに出かけるのだった。

烏賊川市シリーズの五作目(たぶん)。
この二つの事柄が関係あるのはすぐわかりますが、具体的な理由やもう一つ事件が絡むので、おなじみの面々のすっとぼけ具合をおもしろがりながらも難しかったりする。
さらに今回は、香織と鉄男という、レギュラーメンバーに負けず劣らずのキャラクターも加わってなんとにぎやかなこと(笑)。
香織チーム、鵜飼チーム、それぞれの勘違いやら推理やらが見られるので、それもまた楽しい。
クライマックス部分は、緊迫した場面なのでしょうけれど、絵を想像すると笑ってしまうのは私だけでしょうか。
それにしても、流平君ってこんなにおバカさんでしたっけ?
まあ、こんなところですかね。
ちょっと体調悪いと本を読むのも億劫になりますからね。
ドラマはページをめくらなくともどんどん進むが、読書はそうはいきませんから。

2月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1312ページ

殺す者と殺される者 (創元推理文庫)殺す者と殺される者 (創元推理文庫)
慣れてしまったテーマとはいえ、発表された時代を思うとかなり斬新だったのかも。
読了日:02月16日 著者:ヘレン・マクロイ
会員制殺人サイト 下 (ランダムハウス講談社文庫 シ 4-4)会員制殺人サイト 下 (ランダムハウス講談社文庫 シ 4-4)
いやな時代だなあ、という事件。そんな丸わかりのタイトルはちょっと難アリ。シリーズものはレギュラー登場人物に重きを置くべきか。
読了日:02月13日 著者:ピーター ジェイムズ
会員制殺人サイト 上 (ランダムハウス講談社文庫 シ 4-3)会員制殺人サイト 上 (ランダムハウス講談社文庫 シ 4-3)
読了日:02月08日 著者:ピーター ジェイムズ
となり町戦争 (集英社文庫)となり町戦争 (集英社文庫)
今の日本では非現実的な戦争ですが、なぜ戦争なのか?という周辺のことはとても現実的に感じられ、恐ろしいものがありました。
読了日:02月01日 著者:三崎 亜記

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