以前に途中まで読んだ記憶はあるけれど、どうして最後まで読まなかったのか理由がわからない。
くだらなくって実に私好みなのに。
おっとり主人のバーティーと、しっかりもの執事ジーヴス、間抜けな友だちビンゴ、強烈なおせっかいアガサ伯母さん、イタズラ方面に勤勉な従兄弟のクロード&ユースタス、誰もが愉快すぎる。
とにかく、ジーヴスは曲者。
バーティーに絶対服従しているようで、実は操っているのだから。
かといって、バーティーを軽んじているわけでもなく、本人に気付かれることなく操縦している手腕には脱帽。
服装のセンスが気に入らないと冷たくするところもいいじゃないですか。
すぐに処分してしまうのではなく、人に譲ってしまったり焼いたりするタイミングも絶妙。
バーティーが完全におバカさんではなく、学はあるけれど生きていくにはちょっと何かが足りなくて(ビンゴが騒動のタネを持ち込んでこなければ大丈夫かもしれないけれど)、それをジーヴスなら何とかできて、という不思議な関係が大好き。
ジーヴスが、助けることと自分が利益を得ることは別、としっかりしているところも憎めない(笑)。
シリーズとしてかなり刊行されているが、まとめて読むのは危険な気がするので、そこそこのペースで読み続けたい。
ドラマにもなっているのですね。
訳者によると、ドラマ版バーティーはどうしようもないばかに描かれていて幻滅らしい。
それはそれで一度見てみたい(悪趣味)。
…って調べたら、バーティー役Hugh Laurie(ハウス先生) じゃないですかっ!
たいへんだ、何とか見る手段を探さねば(笑)。
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