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本の感想
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蜂の巣にキス (創元推理文庫)
「蜂の巣にキス (創元推理文庫)」
 [文庫]
 著者:ジョナサン・キャロル
 出版:東京創元社
 発売日:2006-04-22
 価格:¥ 903
 by ええもん屋.com

スランプ中の作家サム。
ふとしたはずみで故郷を訪れ、ここで自分がすごい経験をしていたことを思い出す。
30年前、自身が少女ポーリンの遺体の第一発見者だったのだ。
この事件について書くことでスランプ脱出をはかろうと決意する。
そして執筆のため、事件を見直していく。

ポーリン事件の真相をめぐるミステリ。
それよりも恐いのがサムの熱烈なファンで思いを遂げるヴェロニカ。
事件の真相よりもヴェロニカの行動が気になって仕方ない。
だってわかりやすく言うとストーカーでしょ。
無理矢理サムの仕事のパートナーになってくるし、拒まれるとアレだし。
ヴェロニカの目的が最後までわからなかった。
ただサムに自分を好きでいてもらいたくて、役に立ちたくてってそれだけ。
サムも彼女が恐いけれど、魅力を感じずにはいられないでいる。

ポーリン事件とそれを取り巻く謎の真相は明らかにされるが、
「あいつにそんなことする力が残っていたのか?」という疑問は残る。
謎解きミステリというよりも、
登場人物の心情にいちいち反応してしまうのでした。
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