ドイツで1922年に実際に起きた村はずれの農場一家六人(使用人一人含む)惨殺事件を下敷きに、1950年代に舞台を設定し著者なりに事件を推理したものとなっている、とか。
「はじめに」に書かれているが実際の事件は1955年まで捜査が続けられ、1986年に行われた事情聴取で未解決のまま事件終了とされたが、当時担当した警部は、自身の引退後も独自調査を続けたという。
犯行後、犯人が農場に留まった生活の痕跡があったり、家畜に餌を与えていたというのに惹かれて読んだのですが…。
一見、静かに暮らしているだけのような閉塞感、生きるために仕方のない選択とか、外からはうかがい知れない暗部が捲れていく感じもいいんですけど…。
何だろう?何も残らない感じがすごく強い。
殺された一家を知る人の証言で進むという構成も好きなんですよ。
好き故に「この町の誰かが」と比べてしまうのかな?(同じような理由で「Q&A」もいまひとつな印象だし)
私に信仰心がないというのも関係しているのかなあ。
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Re:無題
ドイツではベストセラー、とありましたね。
面白くないわけではないのですが先に名作読んでるのでいまひとつだったのかしら…?
被害者一家が徐々に浮き上がってくる、というのが感じられなかったように思います。
申し訳なくなるくらい、読後感が薄いです。
しずくさんもということなので、私だけでなかったことで少し心が軽くなりました。
面白くないわけではないのですが先に名作読んでるのでいまひとつだったのかしら…?
被害者一家が徐々に浮き上がってくる、というのが感じられなかったように思います。
申し訳なくなるくらい、読後感が薄いです。
しずくさんもということなので、私だけでなかったことで少し心が軽くなりました。