話題になっていた時は特に関心もたなかったけれど、BURN NOTICEやMI-5を見て、「日本のスパイとは…?」と考えたこともあって読んでみた。
ああ、面白かった!
始めは、当時の強い天皇崇拝の日本軍と、そこの一部隊でありながら異質な考えのもとに作られたD機関(というか結城中佐)とのぶつかり合いを想像した。
しかし、話し自体はどちらかというと、スパイ主人公のミステリで読みやすい。
主人公であるスパイの訓練、心構え、手口にもなるほどね、と思いながら読めるし。
印象的だったのは「幽霊(ゴースト)」に登場するグラハム氏の「スパイ活動は汚い仕事である。だから紳士にしかそれを行うことができない」という言葉。
MI-5のえげつなさは、まさにそれ。
諜報部員でありながらふつうの生活をも望むトムは、スパイに向いてなかったのかな?と思える。
だからあんなことに…(泣)。
というわけで、MI-5好きの人にもオススメなのでした。
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