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本の感想
最愛
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posted with amazlet at 08.08.13
真保 裕一
新潮社
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「奇跡の人」、好きだったんだけどなあ。

小児科医押村悟郎は姉の千賀子が病院へ運ばれたと警察から連絡を受ける。
医師であるのでかなり深刻なダメージであることは悟郎にもわかる。
この姉弟は幼い頃交通事故で両親を亡くし、千賀子は伯母、悟郎は伯父に引き取られる。
親戚の集まりくらいしか会う機会がない。
その上、伯父と伯母の間の遺産をめぐる諍いでその機会さえも取り上げられてしまう。
悟郎は新しい家庭に恵まれたが、千賀子は受け入れられず苦労したようだ。
遠ざけられるのを期待するかのように荒れた生活を送り、ついには家を飛び出し、伯父の家とも疎遠になっていた。
それが回復の見込みのない状態での18年ぶりの再会となる。
この18年間埋めようと、悟郎は千賀子のアパートにあった年賀状の送り主を訪問し、姉を知ろうとする。
曲がったことを許せない姉の行動を知るたびに悟郎はそんな姉を誇らしく思っていく。
これがすごく青臭くて。
「姉を知る」行動を起した瞬間に悟郎は30過ぎた小児科医ではなく、姉と疎遠になった少年の日に戻ってた、ということなのかな。
姉の軌跡をたどることで少年の日をやり直しているのだろうか。
千賀子の行動は正義感の塊で真直ぐすぎる。
見習いたいけれどできない、といった感じで現実味は希薄かも。

面白くないわけではない。
でも少年の冒険小説に思えてしまう。
それだと底に流れていた濁りの部分が範疇越え。
だから読後複雑なのかな?
もうひとついえば、もしもそうしなければならないとしても、最後のアレは私なら裁判が終わってからにすると思う。
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