作家オーレリア・ベネットの誕生パーティーで彼女の出版代理人が銃で撃たれて死亡。ベネットさんの遺産を当てにした親類が間違えて殺したのか?事故なのか?検視官として初めて検死審問を担当するリー・スローカムと陪審員は死因の特定にたどり着けるのだろうか…。
本当に心配だった。
陪審員は日当3ドル、検視官は1ページの証言を聞くごとに25セント支給、ことごとくスローカムはこの話を持ち出して審理を長引かせるのだもの。
さらに、死体が増えると陪審員の日当は倍になるとまで(笑)。
証人のベネットさんまで「証言を活字にするのはお断り、もしするなら印税の前払いを」と宣言ですよ。
これはユーモアでドタバタしているうちに終わってしまうのかな?と思いかけるが大間違い。
垂れ流されているだけと思われた証言にしっかりと真相はあったのです。
気になるところはあったにしても見抜けませんでしたよ。
日当稼ぎで引き伸ばすことが目的と思われたスローカムの冴えはお見事。眠れる獅子といったところか(笑)。
しかし検死審問は裁判の前段階で法的に死因を特定するだけ。
「おのれの本分を見きわめて全うした役人」、締めくくるのにふさわしい言葉でした。
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