念願の養子を迎えたジャック&メリッサ夫妻だったが、高校生の実父とその父親である判事が親権を主張し、3週間後には子どもを引き渡さなければならなくなった…という発端から、一年後にジャックが回想しながら手記をしたためているという設定で進んでいく。
「残り○日」と区切られるカウントダウン的章立ては、確実にやってくるタイムリミットがちらついて切なくなってくる。
子どもを手放さなければならない悲痛な夫妻の物語を中心に、友人の献身、その友人と夫妻に心動かされた警官の協力、と周囲の心の動きも見逃せない。
ジャックの両親に対する想いも、こんな時であるにもかかわらずというか、 親という立場だからこそなのか、偶然ともいえる心の修復は沁みてくるものがあった。
そして明かされる事件の本質は何ともやりきれない(そこまで仮面を被りとおせるものなのかなあ?という疑問もあるが)。
でも冒頭で友人警官の関わった裁判が本筋に強くかかわっていたことは印象的。
正義を、友人を信じて進めば道は開けるのだ、正義のためとはいえ罪は償う、そういうジャックは、途中妻の目に映る自分を気にしていたが、ヒーローなのかもしれない。
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