書評も手掛ける林雅賀店長と、彼を取り巻く日曜日の常連たちによる日常の謎解き連作短編集。
導入部にあまり変化がなく、退屈だと思いかけると新たな顔が登場したり、全編通しての優しい雰囲気は最終章のためだったのか、と大きな驚きではないものの、静かな流れなりの起伏は好き。
林雅賀の推理に無理がないとは言い切れないのもお楽しみの一つかな?
各章の後ろには、「林雅賀のミステリ案内」としてその回のテーマに関する本の紹介つき。
いつまでたってもミステリ初心者にはうれしい企画。
ところで、店主の林雅賀と「林真紅郎と五つの謎」の主人公が兄弟だという噂を聞きましたが。
言われてみれば傾向が似ているような気もする(=よくわかってない・笑)。
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