翻訳家として名前は存じ上げてましたが、これより前にエッセイも出されていたのですね。
これは大きな仕事を依頼され子どもを持つことを諦める覚悟で臨んだところ、 あれよあれよと結婚・出産を迎えてしまった鴻巣さんの子育て&翻訳家ならではと思わせる言葉のエッセイ。
子どもも言葉も大切に大切にしているのが伝わってきて人としてのあり方を教わったような気がします。
当たり前といわれればそれまでですけども。
下関係の話をここまで上品に書けるのか、と感動もしました(笑)。
子育てエッセイというのは子ども自慢でしかないようで敬遠しているのですが(自分に経験がないからか?)、伝わってくることが深くて優しくて、ふだんガッハッハなエッセイを好む私にも満足でした。
お子様の日々広がっていく言葉の世界も楽しいですが、ご主人の「(翻訳と)先に結婚しちゃってたんだから」という言葉もその世界を一緒に培っているのだなと感じられます。
PR
この記事にコメントする