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本の感想
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美女と竹林
美女と竹林
posted with amazlet at 08.10.30
森見登美彦
光文社
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小説家である森見登美彦氏が「これからの時代は多角経営!」と竹林経営に乗り出すべく会社の同僚宅の竹林伐採許可を取り付けたものの、行ったり行かなかったりの日々を綴ったエッセイ。
そういうことらしいがこれは妄想エッセイのようだ。
ご本人も書いておられるように「嘘八百を織り交ぜたヘンテコな文章」が正解。
町田康さんや池上永一さんのエッセイと言われるものにも似た匂いがありますね。
タイトルに惹かれての森見さん初体験だったが、たいへん面白く読むことができた。
小説もご本人の情報も全くないので信じていいことと悪いことの線引きが全くわからないのも勝因かもしれない。
夏の想い出としての大原偽探訪やら締切次郎やらとの世界が広がっていく様子は身体に沁みてくるような感動さえ覚え、小説も読んでみようかなという気になった。
しかしレビュー等で「コレを森見さんの入り口にするのはすすめられない」というのを見かけた。
コレのインパクトが強すぎるということだろうか。
小さい頃に住んでいた家の裏が狭いながらも竹林だった。
祖父の伐採する姿や鉈で細かくする姿と並んで思い浮かぶのは仕事後の道具の手入れ。
祖父はとてもまめな人だったせいもあり、粉を払って歯を研いで大切に保管していた。
なのでホイホイとホームセンターで買ってしまう描写にはちょっぴり違和感(援軍の編集者分でしょうけど)がないでもない。
竹林経営を志すものとしては道具を大切にする様子も入れておかんとな!(笑)
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photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
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