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本の感想
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殺人作家同盟 (ハヤカワ・ノヴェルズ)
「殺人作家同盟 (ハヤカワ・ノヴェルズ)」
 [単行本]
 著者:ピーター ラヴゼイ
 出版:早川書房
 発売日:2007-02
 価格:¥ 2,310
 by ええもん屋.com

出版社経営のエドガー・ブラッカーが作家サークルの会合に参加した後、放火で殺された。
彼は素人作家に出版の約束をもちかけては直前で現金を要求するという、詐欺まがいなことをしていたので恨まれて当然。
会合に参加したサークルの会長モーリスもその被害にあったばかり。
アリバイもないので警察に連れて行かれてしまう。
人徳のある彼を救おうと他のメンバーが事件を調べ始めると、第二、第三の犠牲者が。

初めて読んだピーター・ラヴゼイ。
ちょっと前までラゼヴィだと思っていたということからも縁遠さがわかるというもの。
ダイヤモンド警視シリーズが有名だがこれはノン・シリーズということをうなさんのところで知ったのでチャレンジ。
面白かったです。
彼の作品はコージーもの、と勝手に敷居を高くしていたので余計に楽しめた感じがする。
コージーものが何なのかわかっていないくせに思ったりする私はすごいな。

容疑者はサークル仲間の12人。
それが探偵となって探りを入れたり、これを機会に事件を作品と同時進行にして売り込もうと画策したり、と実にみなさん活動的。
連続殺人事件となったため、都会の警察からヘン・マリン警部がやって来て指揮を執る。
地元警察は当然おもしろくない。
警部をやり込めたいのか、サークルメンバーに捜査状況を教えちゃったりする。
ここらへん、今楽しく見ている海外ドラマ「The Closer」とかぶる部分も。
そんなことには負けない警部、気持ちよくみんなをこき使ってます。
終盤どんどん話がつながって真犯人へと転がっていく様子も実に楽しい。
当然素人探偵とかち合う。
それが一人じゃないのでコントみたいな展開に。
いや、ユーモアミステリというわけではないです、念のため。
本当はちがうんだ日記
「本当はちがうんだ日記」
 [単行本]
 著者:穂村 弘
 出版:集英社
 発売日:2005-06
 価格:¥ 1,470
 by ええもん屋.com

えーと、穂村さんブーム終焉の予感と書きましたが、重いものを読んだ後なのでこんな時に読むには最適かな?と思いまして。
やはり漂うデジャヴ感。
それでも目をつけるところが相変わらずステキなわけですよ。
「みえないスタンプ」なんてまさに私のツボなわけです。
みえないスタンプ帳があって私たちの行いや言動に対して誰かが判断してるんですよ。
こつこつと善行を繰り返していた人にある日たいへんな幸運が訪れる、その逆に小さいことでも悪事を重ねていると痛い目に合う、とか。
これはそれぞれ良いスタンプと悪いスタンプが引き換え時になったからなのだ。
これも言葉では表現できなかったけれど、穂村さんのこの例えで膝を打つほどにスッキリした。
しかし現実には「何も悪いことなんかしていないのにね」という人に不幸が、「そんなことばっかりして」という人に何の報いもなかったりする。
スタンプ係、ちゃんと見てくれよ!と叫びたくなる。
スタンプがあるんだ、と自分に言い聞かせないと辛くなることがあるからね。
何もおきていないとすればその人は引き換え時を後に回したんだ、と思うようにいたします。

穂村さんブーム終焉、と思ったのは恋愛について意外と前向きだからかもしれない。
性欲とか普通に登場するし。
そんな言葉が出てくると照れちゃうのではなくて、多少のがっかりが伴うのかも。
いったい私は穂村さんにどんな人間であることを期待しているのだ?
もっとダメな人であって欲しいんだろうな。
なんとも失礼な読者だ。
血と肉を分けた者 (講談社文庫)
「血と肉を分けた者 (講談社文庫)」
 [文庫]
 著者:J. ハーヴェイ
 出版:講談社
 発売日:2006-05-16
 価格:¥ 1,140
 by ええもん屋.com

今は引退しているエルダー元警部。
昔逮捕した少女誘拐殺人事件の犯人少年の一人が仮釈放される。
このことを機に解決していなかった誘拐事件を個人的に捜査しなおすことを決意。
釈放された少年だった男ドナルドは突然姿を消す。
行方を追ううちに新たな誘拐事件が発生。遺体が発見される不幸な結果に。
と思ったら今度はエルダーの娘の行方がわからなくなる。
解決されていない事件もこの二つもドナルドが関与しているのか?

久しぶりに読んだ犯罪小説。重かった。
でもこういうのが読みたかった。重くて暗いの。救いがあるようでない。
逃走したドナルドもエルダーも家庭に大きな問題あり。
ドナルドがかつて関わった事件や新たに展開される事件も酷いが、エルダーが解決しようと乗り出した14年前の少女行方不明事件。
この結末が酷い。
行方不明になったのは誘拐ではなく、自分から失踪していた。
実の父の用意してくれたチケットに飛びついて外国へ。
捜査の段階で旦那の子どもではないってことを明かさないのもすごいが、実父の「お母さんにも内緒でおいで」の言葉とそれを信じて実行してしまう娘、これもすごい。
実父は「お母さんもそのうち忘れて立ち直るよ」とか言うがそんなことなかったと知り涙する娘。
でも実父の存在を打ち明けなかったあたり、実父の言葉が正しいんじゃないか?と思えてくる。

単調に思えるほど張りつめっぱなしで疲れたが、読み応えという点からすると十分。
副次的に刑務所ってところは、犯罪少年の更生とは、と考えずにはいられなくなる。
だって10年以上も刑務所にいたって更生できないじゃないの。
もうおうちへかえりましょう
「もうおうちへかえりましょう」
 [単行本]
 著者:穂村 弘
 出版:小学館
 発売日:2004-05
 価格:¥ 1,470
 by ええもん屋.com

穂村さんブーム終焉の予感(笑)
いや、面白いんですよ。
立て続けにエッセイを三つも読んだ自分がいけないんですよ。
同じ人のエッセイを続けて読んではいかんということです。
微妙な内容かぶりが気になってしまったのです。
もちろん、ほんの少しだけなのに。
読者というものはワガママなわけですよ。

「赤信号対策」での時間の伸び縮みで急に思い出したことが。
あれは小学一年生の時。
担任が結婚式と新婚旅行で数日留守。
その間代理の先生は来ず、プリントかなんかで自習だったと思う。
私たちにはまだ何時何分から授業で何時何分で終わるという観念はなかった。
全てチャイムの音で行動していた。
鳴ったから始める、鳴ったから終わる、その繰り返し。
そして幼い私たちには休み時間というものが欠落していた。
チャイムのことも鳴ったではなく、そのうち「聞こえたんじゃないか?」という誰かの空耳もカウントされてしまった。
当然ものすごいスピードで時間は過ぎる。
時間の間違いが露見したのは確か係が給食を取りに行ったからだったと思う。
給食が準備されていないことを不思議に思って給食室の人にたずねちゃったんだろうね。
それに驚いた校長だか教頭だか隣のクラスの先生だかが猛スピードの私たちにブレーキをかけてくれたようだ。
クラスに40人ほどいたであろうに誰も気づかないこの不思議さ。
それほどあの時の私たちは先生がいなくてもキチンとできる!という使命に夢中だったのだろう。

あー、本のこと書いてないや。
三つめのパートは、ほとんどが「本の雑誌」に掲載されたもの。
読んでたわ、私。何で気づいてないんだろう?
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photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
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