「誤読日記」でアンネ・フランクのすごさを教えてくれた斎藤美奈子さんのエッセイ。
ここ10年ほどに書き溜めたものの採録。
エッセイはその時のものなので、掲載されていた雑誌や新聞の名前や掲載日が文末に添えられているのが好き。
最後にまとめて書かれているのもないよりはいいけれど、できればその項目を読んだ時に一緒に知りたい。
そんな私のエッセイの趣味はどうでもいいですね。
「それってどうなの主義」とは何か違和感を感じた時に「それってどうなの」とつぶやいてみる。
それは違和感を外に向かって表明すること、小さくても変革を期待する主義。
大きな声ではなく、小さな声でぼそぼそとが効果的だそうです。
最近読んだ日垣さんとは対照的かな。
しかし、変だと思ったことには黙っていないというのは共通点。
感じた後の出力の仕方が違うのです。
自分で変えていこう、と変革への一歩になれば、の違いでしょうか。
「子どもと学校の周辺」の章は、自分も通ってきた道なだけに興味深いと同時に最近の学校周辺というものをあまりにも知らなかったことへの驚きが共存してなんとも複雑。
なかでも「今の小学校では地動説を教えなくていい、小学生は天動説で正解」というのはびっくり。
自分が天動説と地動説をどこで覚えたのか定かでないが、教えられたことを後に「本当は違うんだよ、実は〜」と変えられることの矛盾に私の頭もよじれるのでした。
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また怪盗ルビイ・マーチンスンが読めるなんて!
LOSTにもこんなタイトルの回があったような…?
「うまい犯罪、しゃれた殺人」でファンになり、そして「怪盗ルビイ・マーチンスン」ですよ。
短編で軽く読めるがその中に不思議な仕掛けが施されている。
そうよね〜、と思うこともあれば想像しなかったオチに連れて行かれたり、と飽きさせない。
ありそうでいてなさそうな、なさそうでいてありそうな、そんな世界が楽しめる。
で、ルビイ・マーチンスン・シリーズですよ。
全部で14編あり、そのうちの10編は「怪盗ルビイ・マーチンスン」に収められている。
残りの4編がこの本で読めるのです。
結果的にいつも赤字になるけれど、いつも頭の中がフル回転しているのがとても魅力的。
怪盗の活躍は嬉しいけれど、これでもうないのだと思うと寂しくもなる。
図書館本ではない!
しかもこれもだ!
「冒険」では本棚を作り、本の箱をつくり、豆本を作り、そしてどんな冒険小説よりも胸を躍らせたポケミスマラソン!
「回想」も何が飛び出してくるやら期待しないでいられない。
なのに2004年10月5日とあるから3年近くも寝かせてしまった。
入手したのは発売間もない頃。
何故こんなに経ってから読んだかというともったいないから。
我慢して我慢してようやく読んだという、ファンなのか蔑ろにしてるんだか。
装丁もイラストも検印や月報まで凝っているのですもの。手元に置いておきたい本ですよ。
というわけで「回想」について。
今回はアンソロジーを編み、交換不可のトレカをつくり、古書蒐集家心をがっちりつかんだどっきり計画等、やはりどれをとっても面白すぎ。全部について話したい!
古書に詳しくもない私が何故にこんなに本棚探偵様にとりつかれてしまったのだろう。
それは喜国さんの結婚エピソードのせいではないか、と思う。
娘の結婚相手が漫画家なんて浮き沈みのあることやってたら不安だろうな、と相手のご両親の心を心配し、まず自分の家を建てたそうです。なんという心意気。
それから喜国さんは私の理想の人となりました。
家を建ててくれるんですよ。それにギャンブルもしないし、酒も飲まない。で、自分で何でも作っちゃう。素敵だ。
で、今回惚れ直したのはあとがきの「本棚探偵の敗北」のところ。
喜国さんファンでよかった。私もそういうタイプだ。
でも漫画はほとんど知らないというオチつきでございます。
「冒険」はすでに文庫になっているようなので是非本棚探偵様の世界を体験して欲しいです。
ポケミスマラソンは必読です。
タイトルどおりの本でした。
仕事依頼なのに名前を間違えてくる、後々の責任逃れが顧客よりも大事な銀行、学ばない宅配業者(郵便含む)等、日垣さんが体験した不勉強で厄介な人々との闘いを日記風に記した本。
そこを日垣さんは真っ向から自分の提案が双方にとって有益であることを主張する。
つまりクレーマーとはちょっと違う。
私などは理不尽だ、釈然としないと思っても不機嫌顔でやり過ごし、後で相手に聞こえないところでグチグチ言うタイプ。
日垣さんはそういう輩も彼らの「共犯」と映るらしい。
共犯者になりたくない想いからの行動だ。
そうしたくても感情的にならず理路整然と主張できるほどの中味が自分にないのもグチグチの原因。
あ、水道工事の不備を追及したことがあった!
でもこれは文句をつけただけかも。
郵便局の不在連絡表の対応策はやってみようかな。
ファックスの方はやっぱり最後の言葉は書けないだろうな。
なぜ勝手に持ち帰ったのかな?ですよ(笑)。
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チャ〜ラ、チャ、チャチャチャ!
この夏からFOXCRIMEで放送されるアメリカドラマ「Dexter」の原作。
うちではCRIMEが見られないので悔しくて小説を読んだという次第。
デクスター・モーガンは警察の鑑識技官。礼儀正しく人当たりもよく誰もが認める好青年。
でも彼は殺人鬼だったのです…って奥様は魔女じゃないんだから。
FOXCRIMEは副題を反省して下さい(笑)。
殺人鬼といってもそこは規律正しい殺人鬼であるべく、養父ハリーに徹底的に教え込まれている。
デクスターが幼い頃に小動物を殺しては埋めていることを知ったハリーはこれではとどまらず、将来人を殺すことになると悟る。
そしてそれならば、と決まりを作る。
殺されるにふさわしいヤツを選ぶ、
確実を期し痕跡を残さない、感情面でのめりこまない、
この「ハリーの法則」に忠実に従い自らをコントロールするデクスター。
悪人を処刑するというと仕事人とか仕置人を思わせる。
でもデクスターは自分の欲望ですから。
そんなある日、警察官である妹のデボラから血が一滴も残っていない連続殺人事件の捜査を手伝って欲しいと頼まれる。
犯人のやり口は完璧でデクスターは憧れさえ感じる。
しかし、ハリーの法則「感情面でのめりこまない」を胸に捜査に打ち込む。
が捜査を続ければ続けるほどデクスターは眩暈にもにた不思議な現象が。
さて、犯人は?
デクスターには感情がない。
人との交際も「こうするものなのだろう」という人間観察から作り出したもの。
もし私に感情があるのなら〜だったのが、事件の思わぬ展開に興奮していくさまが…!
ああ、映像で見たい!
白石さんの訳だし、見たいドラマの元だし、で興奮中。
でもミステリとしたら何かが物足りない。
物足りないというよりもずるいのか。
興奮中でもこんな感想を持つということは、そういうことか(笑)。
海外ドラマ好きとしては主人公が「シックスフィートアンダー」のデイヴィッドと共に特筆しなければならないのがデクスターの勤務先。
マイアミ・デイド警察ですよ!ホレイショと同僚だ!
もともと私は主人公が反社会的な行動をするのは許せないタイプ。
しかし最近はそうでもないな〜。
魅力が伝わってくればOKになってきている。
ようやく現実とフィクションの区別ができるようになったのか。
「ホミサイド」のベイリスに涙した自分が懐かしい。
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