「中国てなもんや商社」が面白かった谷崎さんの留学記です。
実際に勉強して生活して、良いところも悪いところも率直に書いてます。
それはどうかな?と谷崎さんに対して思うこともありますが、正直に突っ込んでいるところは好きです。
日本人に興味があるけれど心の底では敵であることに寂しさも感じますが、それを含めて中国なんだな、と。
留学生としての生活の話も興味深いですが、中国産商品の不安のところがまさにツボ。
目に刺激が強すぎて開けられない本棚や箪笥、水刺しを疑う肉、新品ということは実験台、等最近の中国産商品に対する不安を裏づけするような話です。
大気汚染の酷さに北京オリンピックで倒れる選手が出るのでは?という言葉も笑えません。
世界の国々の医療の話を読むと崩壊しかけているとはいえ、つくづく日本の保険制度のありがたみを感じます。
北京の話も同様です。
うっかり診察してしまうと「うちの保険対象病院ではないから払わない!」と代金をもらい損なうといけないのでやたらと診察しない医師とか。
救急医療というものは存在しないのかな。
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著名な精神科医ヴィクトルの娘ヨーズィが診療に訪れた病院で姿を消した。
捜査のかいなく、犯人からの接触もなく行方はわからない。
4年後、仕事も放棄し島の別荘に籠ったヴィクトルの元へ治療を希望するアンナという女性がやってくる。
一端は治療を断るが、統合失調症だという彼女の話は、ヨーズィの事件をなぞるかのようで聞かずにはいられなくなる。
しかしアンナの登場でヴィクトルの周辺で不思議なことが次々と起こり、体調も変化してくる。
アンナはヨーズィ事件の関係者なのか…。
以下、内容を連想させる部分もあります。
読みだすと先が気になる、でも読みながら不安を感じる、読後不安は的中。そういう本でした。
どうなるんだろう?ではなく、まさか○○じゃないよな?というのが「気になる」の正体だったのかも。
正式に種明かしされる前までは(笑)、スリルやドキドキもあって楽しめると思う。
でも…それはないんじゃないのかな?というのが正直な感想だ。
映画化の話があるらしいが最後のどんでん返し(?)はまさに映画的かも。
仕掛けがたくさんあるらしいがもう一度追求する気にはなれないなあ。
きっと不安を感じならが読んだということは既にそこが引っ掛かったということだろうから。
会話に出てくる「真実であってはならないことは、真実であるはずがない」というのはとても気に入った言葉。
現実逃避型の私には座右の銘だな。
「シャッター・アイランド」を思い出したけれど、あれは主人公が実際に体験しているわけなのでちょっと違う。
シャッター・アイランド (ハヤカワ・ノヴェルズ)
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デニス・ルヘイン
早川書房
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東京の下町で古本屋とカフェを営む堀田家の物語、「東京バンドワゴン」の続編です。
人物関係図が書かれているので初めての方も安心です。
でもお話がきちんと流れているので最初から読んだ方がより楽しめます。
また1冊で四季を過ごせます。
季節や進行していく時間がそのまま感じられるのも魅力ではないでしょうか。
子どもは進級し、妊婦さんは妊娠期間を経て出産を迎え、といった具合に。
今回、今の堀田家を立て直した秘密が語られるところに、ただにぎやかな大家族ではないというところにほろりとさせられます。
持ち込まれる謎の部分もこれくらいが調度よく、堀田家の四季をいつまでも見ていたいです。
赤ちゃんふたりに藍子さんの結婚、と家族は一気に増えることになります。
紺や青も悩んでいた堀田家の部屋割りがどうなるのかを含め、次が楽しみです。
「よつばと! (2)」
[コミック]
著者:あずま きよひこ
出版:メディアワークス
発売日:2004-04-27
価格:¥ 630
[コミック]
著者:あずま きよひこ
出版:メディアワークス
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「よつばと!(3) (電撃コミックス)」
[コミック]
著者:あずま きよひこ
出版:メディアワークス
発売日:2004-11-27
価格:¥ 630
[コミック]
著者:あずま きよひこ
出版:メディアワークス
発売日:2004-11-27
価格:¥ 630
「よつばと! (4) (電撃コミックス (C102-4))」
[コミック]
著者:あずま きよひこ
出版:メディアワークス
発売日:2005-08-27
価格:¥ 630
[コミック]
著者:あずま きよひこ
出版:メディアワークス
発売日:2005-08-27
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「よつばと! (5) (電撃コミックス (C102-5))」
[コミック]
著者:あずま きよひこ
出版:メディアワークス
発売日:2006-04-27
価格:¥ 630
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著者:あずま きよひこ
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「よつばと! (6)」
[コミック]
著者:あずま きよひこ
出版:メディアワークス
発売日:2006-12-16
価格:¥ 630
[コミック]
著者:あずま きよひこ
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「よつばと! 7 (7) (電撃コミックス)」
[コミック]
著者:あずま きよひこ
出版:メディアワークス
発売日:2007-09-27
価格:¥ 630
[コミック]
著者:あずま きよひこ
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パワー全開のちょっと変わった女の子よつばちゃん。
とーちゃん、ジャンボ、お隣さんを巻き込んで今日もよつばの世界は広がっていきます。
ふだんあまりまんがは読まない。
何故なら…(笑)。
小説よりもはずれた時のガッカリ感が格段に違うと思うから!
そんな私の手元にあるのですから、相当気に入っていることがわかっていただけるのではないでしょうか。
ある夏の日に綾瀬家の隣に「よつば」と「とーちゃん」の父子家庭が引っ越してくるところからスタート。
その夏が…続いている!
最近発売になった7巻でようやく涼しくなってきてる。
いろんなことに興味津々。
そして思ったことは考える間もなくやってみる。
そんなよつばに大人たちが振り回されている…わけではなく、一緒になってる!
忘れかけている子どもそのもののよつばが気持ちよすぎるくらい気持ちいい。
しかしどうもこのよつばちゃん、複雑な生い立ちをしょっているようだ。
まんがではよくわからんが、髪の色が違って外国人の子らしい。
でもとーちゃんはどう見ても日本人。
とーちゃんが言うには「外国でひろってなんだかわからないうちに育てることになった」らしい。
経緯なんてどうだっていいじゃないか!
よつばが元気で、ジャンボが大きくて、みんなが楽しければ!
最新刊、コンビニにひとりでお使いに行ったよつばの達成感あふれる顔はすばらしいです。
目的は達成とはなっていないのに(笑)。
この夏が永遠に続いて欲しいと思う、汚れた大人の私なのでした。
坂木司には引きこもり状態の友人鳥井真一がいる。
放っておくと家から出ないままなのでまめに家に行き、外に連れ出している。
そんな坂木が見聞きした不思議なことを話すと鳥井は真実を見つけ出してくれる。
殺伐としたものも好んで読みますが、安楽椅子探偵や死人が出ない日常の謎ものも結構好き。
これも裏表紙の説明を読んでそういったジャンルだと思って読んだ。
日常かというとそれよりは事件っぽいけれど、確かに謎解きものでもある。
でもメインは坂木と鳥井の物語。
どうして鳥井が精神のバランスを壊しやすく引きこもり状態なのか、どうして坂木は鳥井を第一に考えているのか、こっちの方が気になり謎解きはおまけに感じる。
子どものころに負った心の傷で大人の思考と子どもの感情を同時に持ってしまったアンバランスさ。
それを全部受け止めてやろうと決めた坂木の決意。
受け止めてやるだけではなく、いずれはやってくるであろう、やってこなければならない別れの時に向けての準備もする坂木。
でもそれを想うと涙する…。
そう坂木は泣く。
人のことを想って泣く。
これだけ純な人間はいないんじゃないのか。
鳥井のために勤務形態に融通が利く会社に就職している。
こんなヤツいないよ!と胸元が痒くなってくる。
一方で、この二人の関係を全部肯定はできないけれど、小説なんだもの、善意の懐を信じたっていいじゃないか!という気もする。
心にのしかかってくる部分をちょっと引用。
僕は時々、恐いことを考える。
もし、鳥井の身体がどこか不自由だったなら。
もし、自分のせいで彼がそうなっていたのだとしたら。
誰はばかることのない、それはそれで立派な大義名分が先に立って。
僕は一生、鳥井のことを気にしながら生きていってもいいんじゃないのかと。
結構大きな手術をする時、逆のことを考えた。
これを聞いたら離れていかないかもしれない人のことを。
だから私は伝えなかった。
後日の再会で、あの時伝えなくてよかったのだと思えた。
そんなこんなでミステリじゃなくて主人公二人の周辺から何かを感じてしまう小説かな?という印象。
鳥井が独り立ちできるか?の3部作になっているようなのでそれを見届けたい気もする。
でも思わぬところで胸の内ををえぐられる可能性もあるので体調と相談する必要アリ(笑)。













