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本の感想
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リッチ リッチ バーガーズ  -ハンバーガーを食べまくるハンバーガー日記
イノウエ シンゴ
洋泉社
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会社員のかたわら、趣味で全国のハンバーガーを食べ歩いた感想をブログにしていたものが本になったのだとか。

ハンバーガーといえばマクドナルドやモスバーガーくらいしか知らない私はリッチなハンバーガーと聞いてもピンとこなかった。せいぜいモスの匠か、食べたことないけど(笑)。
それがこの本に紹介されているのは本当にリッチでリッチなハンバーガー。お値段も見た目も倍以上!ホテルのハンバーガーなんてお値段の後に「サ抜」とか書いてあるし。
普段サービス料払うような外食してないからそれだけでもう別次元の食べ物だ。
それでも写真を見ていくにつれ、それなりに納得してくる。だっておいしそうだもの。
というわけでハンバーガーに対する見識が覆った本でした。
それにしてもアボカドをつかったバーガーのなんと多いこと。
食べてみたいなあ~、とりあえず口唇炎を治してからにしよう。
そう思うくらいに「こんな嵩のもの、どうやって食べるんだ?」という疑問が。
でもご安心を。ちゃんと著者が経験をふまえた食べ方講座を書いてくれてます。なんて親切!
が、お店の紹介はしていても地図がなかったり、後半カラー写真じゃなくなったりしているので相殺。むしろ減点だ。
だって、ハンバーガーを色で説明すると薄い茶色でしょ。それなのにカラーでないページの写真は薄いオレンジ。ほとんど何が何やらわかりません。ブログで確認して下さいってことですか。

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夫の浮気調査を依頼されお屋敷に潜入捜査の探偵鵜飼。憧れの彼女の買い物に付き合い、そのまま彼女の友人の山荘を訪ねた鵜飼の弟子戸村。女性の刺殺事件を捜査中の刑事。全く別の時を過ごしていると思われた彼らにつながりが見えた時、そこには交換殺人の影が…!

「もう誘拐なんてしない」が楽しかったので読んでみたら…。またやっちゃいましたよ。これ、烏賊川市シリーズの4作目らしいじゃないですか。
別に途中から読んでもいいのでしょうが、性分として「シリーズものは最初から」というのがあるので。
そんな理由で我慢している海外ドラマや小説がどれだけあることか。…「知らなきゃ大丈夫」というのが結論か(笑)。でもドラマにはこだわるぞ。

キャラクターやギャグの楽しさに気を取られていると張り巡らされている伏線に気付かない。
鵜飼、戸村、刑事の三つの視点からそれぞれの行動を見ているのだけれど、それがまた曲者。
解決編で「ああ、あれも…。ああ、これは…」の連続で、エッシャーの騙し絵だったのか!と一人興奮。
だからこそ、キャラクターの過去を知らないことに損した感じ。
読んでたらもっと楽しかったの?と思うと残念。
着せ替え解決編なんて、過去を知らなくても楽しいんだけどね。
えー、これからはなるべく、できるだけ、順番に気をつけて読んでみようと思います。

星座にまつわる謎を解明する6編からなる短編集。
ギリシャ神話をよく知らないので
「気楽に読んで愉しめる、そして後にはいっさい何も残さない、そんな娯楽奉仕に徹したミステリー集になっているとよいのですが」
という著者の言葉を信じて読みました。
表題になっている「六人の女王の問題」はチェスパズルを知らないので「ふ~ん」だけでしたが。そこまで手の込んだ予告を残した彼の人柄を表しているのだということか。
自分の生まれ星座の話は過剰な期待をして読んでしまったせいか(ちなみに獅子座)、お気に入りだったのは「ゼウスの息子たち」。
犯人と同じような勘違いをしていたので気分よく「なるほどそうか」、と思えました。そこまで両家の親が企んだ(願った、かな?)ことにそのまま乗っかってる兄弟姉妹に違和感はあるけど。
どれもパズルみたいにまとまっていくのが気持ちよく、著者の言葉を信じて大丈夫と思えましたよ。
私は著者のあとがきも大好きなので、この本はそこまで楽しめて満足。
続きの6編に早くお目にかかりたいな、と。
ルピナス探偵団の憂愁 (創元クライム・クラブ)
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ルピナスの語源は悲しみを表すギリシャ語LUPE。それが慈悲の心に通じるので校名に頂いたルピナス学園で「ルピナス探偵団」として事件に遭遇してきた彩子、キリエ、摩耶、シジマ君の4人。そのうちの一人、摩耶が病気で25歳の若さでこの世を去る。葬儀に集まった3人が死期の迫った摩耶の不可思議な行動の謎を汚名を雪ぐかのごとく解明する第1話から、卒業式目前に学園で起きた殺人事件を解明する第4話まで、時間を遡って描かれる探偵団の連作短編集。

前作「ルピナス探偵団の当惑」はだいぶ前に読んだので正直覚えていない。
なにせ、私にとってのルピナスといえば「モンティ・パイソン」のデニス・ムーア。前作を手にしたのもそのタイトルのせい。
ちなみにデニス・ムーアは金持ちからルピナスの花を奪っては病気で苦しむ貧しい家庭に送り届け続けて家を花で溢れさせ「役立つものをもってこい!」とつっこまれ、富の再分配というものに混乱をきたす弱者の味方(?)だ!
…本に戻ります。
本に限らず映画でも人が死ぬことで涙を誘うのはずるいと思うし、嫌いだ。
これは1話の摩耶の死では前作を忘れていることも手伝って涙はない。
4話まで読みきった時にアリゾナ在住なのに仕事帰りにそのまま日本行きの飛行機に乗ったというシジマ君、「謎を解くんだ!」と言うキリエ、何もかもが頭の中を渦巻いてどうにもならない彩子へとつながる。
卒業の日の少女趣味な永遠の友情の誓いがあるからこその第1話。
青春の輝きという病かもしれないけれど、そんな病にかかれたことを羨ましく思う。
最後に悲惨な過去を背負わされた人の登場には「何もそこまで…」と思わないでもないが。前作で前置きみたいなことあったかしら?そういったことも含めてもう一度「~当惑」を読まないと、という気になった。
最近、事件の推理に関しては書かれていることを受け入れているだけのような感じがする。人物の心の動きの方が気になるというか。
でもそれがあってこその事件解明だから、私はミステリ読みに向いてないのかな?好きなんだけど。

登場人物の紹介、ちょっと珍しいと思う。だって相関関係だけじゃなく特徴付きですよ。

ルピナス探偵団の当惑 (ミステリー・リーグ)
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文芸誌なんて読んだことないのですが、この号は特別です。
読んでないことには変わりないですけど(笑)。
特別付録にCDがついていて、古川日出男さんが選んだ詩を朗読されているのです。
詩にも全く暗いので知っているものは「汚れちまった悲しみに…」「駱駝の瘤にまたがつて」くらいでした。
でも目的は古川さんのお声を聞くことなのでいいのです。
美声とは違いますが聞き入ることは間違いなしです。贔屓してますか?(笑)
詩や五七もののように奥行きを読むものは頭がよろしくないので得意ではないのですが、ちょっぴり興味がでてきました。
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photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
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