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本の感想
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鯉ヶ窪学園に転校してきた赤坂通は言いくるめられて探偵部に入部。入部早々アイドル目当ての盗撮カメラマンが密室の保健室で殺され、その鍵を握っていると思われる音楽教師が密室と化した自宅で殺され、さらに盗撮の対象と思われる芸能クラスのアイドルが行方不明。探偵部(三人)と顧問の生物教師は事件を解明できるのか?

「楽しみたいなら東川さんをお薦めします」というくらいこれも面白かった。
本が好き、ミステリも好きなんていっておきながら、本格とか定義づけはよくわかってないという罰当たりな本読みですが面白いのだけはわかります。楽しんでるうちに解決してしまうなんて最高じゃないですか。
捜査中(?)も緊張感など一切なく、本能のままの高校生。事件の生臭さと対照的であります。だから許せるのかも。
探偵部員とその顧問の「探偵部だな」という接点も、他部への潜入部員なんて設定も私は大好き。
ただ、顧問の石崎がわりと無難に事件を解決してるのが不満といえば不満(笑)。石崎は部員たちと共にバットを振り回し続けていてくれればいいのです。

鯉ヶ窪学園の部活動紹介で非公認の中にインディアカ部の名前が!懐かしいなあ、体育の授業でやりましたよ。マイナーだと自負しているだけにこういう細かいネタに食いついちゃいます。

図書館で借りたのですが、マナー違反を発見。勝手に校閲してる人がいます。数箇所ペンで直しを入れてます。
公共のものに書き込むことは許されないが、中途半端なのもイヤ。「ここは見逃すのか?」と余計に気になるじゃないの!(笑)。
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アジワン―ゆるりアジアで犬に会う
片野 ゆか
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最近ケーブルテレビをアナログからデジタルに変更したので本を読む時間が減ってます。
だってデジタルって映像がキレイすぎて目の奥に堪えるのです。
なら見なければいいと思われるでしょうが、デジタルにしたのは見たい放送局がデジタルでなら見られるようになったからなのです。
私が海外ドラマ好きであることを忘れてもらっては困ります。
なので「録画してワンクッションおく」という対応策をとってます。何か間違ってるのは承知してます。
で、そんなこんなで小説本は途中で止まっているものが何冊か…。
途中で止めると止め癖がつくので何でもいいから最後までたどり着こう!ということでフォトエッセイのこの本を選択。

著者片野さんのブログのワンコーナー(あ、シャレになってる)が本になったらしい。
犬の写真集は大好き(コレとかコレ)。街中に普通にいる犬たちを写したものが表情あるから特に好き。
タイトルの「アジワン」とは
アジア地域で暮らす、犬たちのこと。リードをつけず、自由に道端を歩き回り、好きなところで昼寝を楽しんでいる。しかし、その多くは野犬ではない。地元の人々とともに暮らし、愛情をそそがれ、ときには役に立ったりもする。犬たちの様子から、そこで生活する人々のことが少しだけ見えてくる。(こともある)

…耳柴?(笑)
どの犬もnyattoさんのブログでかわいらしさをふりまいている耳柴と同じ表情ですよ。リラックスしまくりですよ。
日本ではリードなしなんて考えられないけれど、アジワンたちは「リードって何?」と言ってます。
存在を知らないからあんなに穏やかなのだな、日本の犬たちは存在を知ってるからある時とない時で態度が変わるのだなと自分の中で結論付けてみました。

犬の匂いマニアとしてはどの写真も見ているとヨダレが出て困ります。
そんな中で感動したのはホンモノの負け犬の遠吠えだ!
表紙の写真がその張本犬らしい。カッコ悪くて愛らしい、写真から空威張り声が聞こえてきそう(笑)。
ルピナス探偵団の当惑 (ミステリー・リーグ)
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先日、後日譚の「ルピナス探偵団の憂愁」を読んだので再度手に取りました。
内容はすっかり忘れていると思ってましたが読めば思い出すものですね。
確認したかったのは推理の話ではなく探偵団の成り立ちと学園シスターの記憶。
学校描写がほとんどないのでシスターのことは覚えてなくて当然のようで安堵。
探偵団の方はこれといった出来事ではなく、彩子がシジマ君を好きになり勘違いの助けも借りて行動を共にするようになった感じ。
でもシジマ君、彩子の気持ちに気付いてないはずないな(笑)。
団として結束が謳われているわけではないけれど、2話で学校さぼってスキー旅行に行く件、シジマ君も一緒と彩子は考えていなかったのに待ち合わせ場所に来ていて同行となったことについて
「彩子、キリエ、私と来たら、次はシジマくんだと思ったの」という摩耶の言葉に後の彼らの姿が見える。
それ故の卒業の日、それ故の摩耶の葬式。読み直したからこその感慨が待っていた。

事件は「~憂愁」よりもっと女の子向けっぽい。少女向けに手を加えたのだから当然だけど。
でも3話めはそんな中にも違った空気というか怪しさが漂っていて好みです。
何故最終回かと言いますと、あし@退会しようと思います。
あまりコミュニティにも参加しないし、やはり複数管理してると思うようにいかないのが本音。
積極的にかかわらないのなら、あの方が目に入ってくるのを防ぐためにも自分が退会するのがいいかな?と。
退会してまた再入会してあの方から友達申請されて怒り爆発!したいわけではありません。
今度は再入会しないですよ。
書いてみてそれもいいかな?と思う自分がキライ(少し好き)。
放置しておけばいいようなものですが、性分でそうもいかないもので。
ここでお知らせしてるのはリストに加えてくださった方へお礼を言いたかったからでございます。
自分一人ではありえなかった出会いがありました。
その点ではあし@はいいところでした。
個別にお伺いすればいいのかもしれませんが、なかにはコメントのやりとりをしたこともない方もいるのでいきなり訪れて「さようなら」もないな、と思ったので。
もしこれからも読んでやろうと思われましたら何某かの方法でお願いいたします(笑)。
私の方からはリーダーに登録させていただきますので、これからは足跡残さずにお邪魔します。

そういうわけで数日後の退会予告でした。
隠蔽捜査 (新潮文庫 こ 42-3)
今野 敏
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竜崎は東大卒の警察官僚。いつも原理原則に則ったもの言いで「変人」の異名を持つ。そんな竜崎の目の前に過去の犯罪者への連続「私刑」事件が発生する。それが現職警官の不祥事事件とわかった時、組織は隠蔽の道を選ぼうとしていた。自身の息子の不祥事と重ね合わせた竜崎の選択は…?

確かに組織の中にいたら変わり者だけれど、自分たちは生活の保障を得たも同然、それならいつ何時でもピンチには全力でという国家公務員としての覚悟は素晴らしい。
頭ではわかっていてもなかなかできることではない。
それを本当に負担にも感じずにやってみせるのが竜崎という男。
なにせ、今の世の中の公務員の国民の上への胡坐のかき具合といったら呆れるばかりなので「竜崎を見習えよ」と言いたくなる。
しかし、話のスタートの東大以外は大学でない、息子は東大にいかせたいが姉はどこでもいい、妻は家庭を守るもの、といった堅物の見本のような登場には嫌悪を感じたのも事実。
鼻つまみものが主役なんて困ったなあと思うのも束の間、その裏表のなさがだんだん魅力に思えてくる。
彼を慕う部下がいるのも、伊丹が彼に憧れていたのも頷ける気がする。
最後には家庭人としての喜びも知らず知らずのうちに得られたようだし、正義を信じるものの強さに安堵。
続編、竜崎にどんな変化があるのか、あるいはないのか、とても楽しみ。
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photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
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