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本の感想
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怪盗ルビィ・マーチンスン (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハヤカワ名作コレクション)
「怪盗ルビィ・マーチンスン (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハヤカワ名作コレクション)」
 [文庫]
 著者:ヘンリイ・スレッサー
 出版:早川書房
 発売日:2005-07-21
 価格:¥ 756
 by ええもん屋.com

いつも悪だくみに頭を回転させているルビイ・マーチンスン。
犯行計画を聞かされ片棒を担がされるその従兄弟。
犯行計画は強盗、引ったくり、詐欺、(少年)野球賭博…と様々。
すごい悪人を想像するけれど会計士という仕事をちゃんと勤めている。
さらに彼を憎めなくしているのは、ひとつも成功しないということ。
おまけに犯行のために道具を買ったりと根回しに投資をするから赤字である。
とても見合わない。
それなのに次から次へと計画を立てては失敗する。その繰り返し。
読んでいてくすくすっとしてしまう。
たとえていうなら、大掛かりな子供のいたずらかな。
だから楽しいんだろうな。いつも頭の中がフル回転。
計画することが楽しいからやめられないんだろうね。
なんともほのぼのする犯罪小説。

同じ作者の「うまい犯罪、しゃれた殺人」という本も以前読んだ。
どれもひねりが効いていて楽しめる。
このタイトル通りにしゃれている。
スレッサーの本、もっと読みたいなあ。
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